ここまで屋根に起こるトラブルについて見てきました。ここからは屋根工事を依頼しようと思ったときに注意したいトラブルについて見ていきましょう。
訪問業者・悪徳業者による契約トラブル
年々増加傾向にある訪問販売業者によるトラブル。2018年に7,223件だった国民生活センターに寄せられた訪問販売によるリフォーム工事トラブルの相談件数は2019年で8,000件、2020年で8,757件と直近10年で4割近く増えているのが現状です。
「書類に署名、捺印をしても契約の効力はないからとりあえず書いてくれとしつこく言われ、断れなかった。工事をせずに解約したい」
などやり口は様々ですが、どなたも納得できないまま契約をしてしまったため工事を解約したい・・・という相談が多いようです。
訪問業者が来ても安易に屋根に上らせたり、点検をさせることは控えましょう。
相手は百戦錬磨の営業マンかもしれません。万が一受け入れてしまったが最後、強引に話をまとめられてしまうかもしれません。そういった事態に陥らないように「話を聞かない」「家に入れない」というのがまずは鉄則です。
もちろん訪問業者=悪徳業者とは言い切れません。もし契約する際は必ず契約書を作成した上でその内容について不明点があればきちんと質問し、納得した上で契約をしてください。
契約書にクーリングオフの記載があることもきちんと確認しておきましょう。もちろん契約までの見積書や打合せ記録なども併せて残しておきましょう。
完工後も安心?契約後のトラブル
業者に対して最も期待が上がる時というのは、契約時だと思います。
いよいよ業者が決定し、さあいよいよ着工の話も出て、これでようやく屋根が直る!という期待感に胸が膨らんでいることと思います。期待感があるのは良いのですが、大切なのは実際に工事が始まるこれからですよね。
公益財団法人住宅リフォーム・紛争処理支援センター発表の2019年度のデータによるとリフォーム後不具合、瑕疵が発生し、同法人に寄せられた相談件数3,729件を見ると屋根や外壁に関する相談が圧倒的に多いという現状があります。
上述もしましたがリフォーム依頼時には必ず契約書を交わすということが鉄則です。
例えば工事に追加、変更があった場合の取り決め、支払いに関しての取り決めなどが記載された約款についても確認した上で押印するようにしましょう。
また保証書が発行されるのかについても確認しておくようにしましょう。万が一問題が発生した際はこうした契約書や保証書が話し合いの根拠となりますので、出していただいた書類は大切に保管しておくようにしましょう。
そもそも様々な業者を検討し、ここにお願いしたいと思って最終的に業者を決定するわけですから優良業者であることは間違いないとしてもさらに工事後の不具合や瑕疵の心配がある方はリフォーム瑕疵保険登録事業者にリフォーム、修理をお願いする、さらに瑕疵保険に加入することをお勧めします。
火災保険の活用時に起こるトラブル
台風、強風、雪、雹などによる屋根被害については火災保険を活用することが可能です。
自己負担を軽くできるという点で非常に魅力的な保険ではありますが、最近は火災保険に関するトラブルが増えてきている傾向にあります。
具体的には保険が使えるという謳い文句に誘われ契約をさせられてしまった、不要な手数料を請求されたなどで2010年に国民生活センターに寄せられた相談件数111件が2019年には2,684件と約24倍に増えているのです。
※出典:独立行政法人国民生活センター
特徴としてトラブルを引き起こしている業者の8割近くが訪問販売業者。いわゆる飛び込み営業をしてくる業者だということです。
まずはこうした業者との契約や甘い誘い文句に注意するようにしましょう。世の中そんなに甘い話はないと言いますが、少しでも怪しいと思ったら火災保険についての正しい知識を勉強する、別業者にセカンドピニオンとして話を伺うといったことをするようにしましょう。
細心の注意を払いたいご近所トラブル
ご自身のお住まいを直すだけのリフォーム、屋根修理ですが実はご近隣の方へも少なからず影響があります。
例えば毎朝職人さんが近くを出入りする。特にコロナ後は知らない人がご近所に出入りすることに抵抗を感じる人も少なくないのではないでしょうか。工事で発生する音もそうです。人によっては「うるさい」と気になってしまう方もいらっしゃるかもしれませんね。
特に小さいお子様がいらっしゃる、テレワークで普段家で仕事をしているという方は余計にそう思ってしまうかもしれません。また埃やゴミの飛散。当然施工業者としては細心の注意を払いますが、夏場に窓を閉めっぱなしにしなくてはいけないのかしら、洗濯物は大丈夫かしらなど普段はしない心配をご近所の方にかけさせてしまうかもしれません。
ご近所への挨拶、ご迷惑をおかけしないための対応についてきちんと業者に確認しておきましょう。弊社でもそうですが、基本的には私たち施工業者が工事着工前にご近隣の方々へ粗品を持参してご挨拶にお伺いいたします。その際には名刺をお渡しし連絡先をお伝えするのは当然ですが、工事日程や一日の工事の時間などをきちんとお伝えするようにしております。
少しでもご近隣の方の不安を解消できるような取り組みをしてくれる業者を選ぶこと、その上でお客様自身でも工事を行う旨について向こう三軒両隣の近い方にはお伝えしておくといった配慮をしていただくとよいかもしれません。
そこまで頻繁に何度も屋根リフォームや修理をお願いすることってありませんよね。
その上、様々なトラブルがあることを知ってしまうと頼むこと自体が怖くなってしまう方もいらっしゃるかもしれません。
でもどうかご安心ください。様々な注意点があるにせよ、こしたことを理解していただき、慎重に工事内容、業者を選定していただければほぼ間違いなく素晴らしい、お客様の不安や悩みを一掃できる工事をしていただけます。
また一つの業者の話では心配という方は複数の業者のお話しを聞く相見積もりも活用するのも一つの方法です。
「快適なお住まいを維持するため、定期的なメンテナンスを行う」これが鉄則です!
屋根のトラブルは突発的や偶発的なできごと、「竜巻が発生してその被害に遭った」や「強風で飛来してきた何かが屋根を破損させた」でもない限り、その原因となる病状は徐々に、そして静かに進行していたことほとんどです。
そして、その原因は定期的な点検や早目の修繕によって防ぐことができます。計画的な点検とメンテナンスを行えば、費用もトータルコストもお安くなることがほとんどです。
「定期的な点検とメンテナンスを考えているけど、何から手をつけていいか分からない」という方は屋根の王様にご相談ください。
建物全体の無料点検を行った上で、屋根を含めてトータルでの定期的なメンテナンス計画をご提案いたします。
●屋根のトラブルでは屋根材の傷みが雨漏りへと発展してしまう、釘の緩みが板金部材の飛散の原因となってしまうなど一つの不具合が次の不具合へと繋がってしまう場合がほとんどです。
●不具合が連鎖してしまう場合においては被害の拡大によって補修費が高くなってしまう可能性があります。
●屋根の不具合は自然に直ることはありません。不具合を見つけたら被害が大きくなる前に対処することを心がけましょう。
●お住まいの健康を長期間維持するためには「何か」が起きることを前提にきちんと準備しておくことが大切です。
●訪問業者や悪徳業者によるトラブルに巻き込まれないためには訪問業者が来ても安易に屋根に上らせたり、点検をさせることは控えましょう。
●完工後のトラブルを回避するために契約書、保証書をきちんといただき保管する。また万万が一が心配な方はリフォーム瑕疵保険の活用なども検討しましょう。
●ご近所トラブルを避けるためにも、きんとしたご近所対応をしたいだける業者を選ぶことが大切です。